きみにこい












佑真のバイクの後ろは、やっぱ幸せだった。




「苦しいんだけど」



佑真に思いっきり抱き付けるし、佑真滅多にケツに人乗せないからちょっとだけ優越感。



あたしの家に着くまでのたったの3分間だけど。



「待ってるからさっさと行ってこい」



「はーい。逃げないでね!」



自分の家に着いて制服に着替えて、歯磨きを終えて最終チェックの為に鏡の前に経った。



ママとパパがニヤニヤして「やっぱ泊まったのねぇー」とか「早く結婚しないかなぁ」とか、あり得ないことをほざいてたけど。



佑真君があたしのこと好きじゃないんだもんねーー。