「柚子、家まで送ってくから早くご飯食えよ」
部屋に戻る前にそう言ってくれた佑真の言葉に感動して、大急ぎで佑真ママの美味しい玉子焼きを口に含んだ。
「柚子、佑真気を付けなさいよー?」
「はーい、オッケ!佑真ママありがと!玉子焼きほんとに美味しかったよ!」
「でしょ?やっぱ柚子は分かってるわねー」
佑真ママのプチ自慢トークが始まる前に、佑真が制服に着替えて下に降りてきた。
「ご飯食ったか。さっさと行くぞ」
「食った食った!行こ!あっ、ヘルメット」
「車庫にあるから良い」
「あっ、マジ!じゃあ行こ!いってきます!お邪魔しましたー!」
佑真ママに向かってそう言うと、二日酔いだってのに満面の笑みで「いってらっしゃーい、気を付けてよー!」って返してくれた。
佑真パパは多分寝室で二日酔いで寝てるんじゃないかと思われる。大丈夫なのか仕事。

