本当の居場所



手を繋いだまま、学校へと向かった。

まだ誰も知らないあたしたちの関係。

振り向く人が多いのは気のせいかなあ?

そう思いながら歩いていると、後ろから聞こえた声。


「え………紗雪…?」

「へ?」


疑うような声に振り向くと、

そこには友達のアユ。

隣には従兄弟の光くんもいた。


「と……高橋くん………え? 手繋いでる………えぇぇ!?」


いきなり大声をあげたアユ。

高めのアユの声は、耳の奥まで響いてくる。