本当の居場所



あたしは学校までの道を、陽人と手を繋ぎ合って歩いた。

陽人は歩きながら言った。


「昨日のさ、やっぱ信じられなくて。さゆに会えば、信じられっかなーって思って」


陽人もそうやって思ってたんだ…

陽人にとったら、長い間の片想いがやっと叶ったんだもんね。

信じられなくて当然だよ。


「でもちゃんと現実だった。さゆは俺のなんだって、さゆの笑顔見て思った」


そう言って微笑む陽人は、

ものすごくかっこ良くて。


そんなの…反則だよ……

もっと好きになっちゃうじゃん…