そしてあたしは気付いてしまった。 爆発しそうなほどドキドキいってる 陽人の心臓。 ねえ、 なんでそんなにドキドキしてるの? さっきまで走り回ってたせいかなあ? 傷付くのが怖いあたしは、少しの期待を頭から消した。 「さゆ………」 その時、 呟くように聞こえた陽人の声。 頭に添えられた陽人の手が少し緩むと、 あたしは陽人の顔を見るように顔を上げた。