本当の居場所



「…わりぃ。 先帰ってて」


陽人は友達に声をかけた。

帰って行くのを確認すると、自分の席に腰を下ろす。


「で?」


いきなり話を切り出す陽人に、あたしは少し戸惑う。

正直言って、まだ決心がついていない。

もう陽人に想いを告げるしかないのだけれど、

怖くて何も言えない。


「何なの? 俺早く帰りたいんだけど」


冷たい口調の陽人。

うんざりしたようにあたしを見る。