「それに! あたしと北原くんは、本当に何もないよ!」 「そんなこと分かってんだよ」 じゃあ何で怒ってんだよ、バカ。 「バカはお前だからな」 何?コイツ。 何であたしの心の中分かんの? ‥‥エスパー? あたしはじっと優矢を見つめた。 すると優矢は嫌そうに顔を歪めて、繋いだ手を放すと、あたしの顔に覆い被せた。 「そんなに見んな」 「はにふんのお~」