「お前だけの体じゃないんだから、あんま一人で出歩くなよ」 「はーい」 陽人は心配しながら、あたしに言い聞かせる。 最近の陽人の口癖。 陽人は、あたしのお腹に手を伸ばした。 優しくお腹をさする。 「無事に生まれてくるといいな」 「うん」 「蓮本よりも、幸せな家庭にしてやっから。あっ、もう冴木か」 陽人の言葉に、あたしは素直に笑った。 「コイツが生まれてくるまで、ウエディングドレスはおあずけだけど」 「そんなの気にしないよ。早くこの子に会いたいね」 「そうだな」