本当の居場所



《じゃあ俺、今から招待状送り返してくるわ。また結婚式でな》

「うん。じゃーね」


あたしは電話を切ると、短い石段を下りた。

小学校の横をすり抜け、通っていた高校の校門へと向かう。

そこにもたれる、一つの人影。


「あっ、さゆ。おせぇよ」

「ごめんごめん」


大好きな大好きな、陽人。

あの日からずっと、あたしは陽人の隣にいる。


何度も喧嘩して、そのたびに別れまで考えてた。

すれ違いも多くて、つらい思いもたくさんした。


けどこうして、今も陽人の隣にいる。