《ていうか、紗雪、今どこにいんの?》 「んー、今ー?」 あたしは下ろしていた腰をあげた。 あたしたちの定位置だったとこ。 あたしにとって、大切な大切な、思い出の場所。 「優矢との秘密の場所っ!」 小学校の裏にある、神社の跡地。 あたしと優矢が二人きりで通った、大好きな場所。 《ったく、またそこいんの? 妊婦なんだから、あんま無理すんなよ》 「だって来たくなったんだもーん」 今、あたしのお腹の中には、新しい命がいる。 大好きな人との、愛の証が。