本当の居場所



「陽人っ……あたしっ…」


喋ろうとするけど喋れない。

何から伝えていいのか、分からない。


陽人はそんなあたしの頭を、優しく撫でた。


「言って? さゆが伝えたいこと、全部聞くから言って」


陽人の言葉に、あたしは口を開いた。


「あたし……陽人が好きっ」


あたしの素直な気持ち。

優矢を傷付けてまで、貫き通した気持ち。


「うん」


陽人は優しい声で相槌を打った。

次の言葉を待ってるみたいだ。