本当の居場所



「さゆ」


優矢のこの一言で、

すべて崩れ去った。


陽人との思い出が、一気に頭の中を駆け巡った。

楽しかったこと。

悲しかったこと。

幸せだった日々。


そして、

あたしの誕生日に、

別れを告げたあの日。


陽人への想いが、あたしの中で溢れ出した。

寂しくても、幸せだった。

陽人のそばにいられるだけで、笑顔になれた。


陽人が大好きで。

陽人が愛しくて。


やっぱりあたし、陽人が忘れられない。

陽人と一緒にいた日々を、忘れることなんてできないよ…