日曜日。 あたしは優矢と街を歩いていた。 久しぶりに2人で出掛ける休日。 手を固く握りあって。 2人の間には笑顔がこぼれていた。 「優矢と出掛けるの久しぶりだね!」 「そうだな」 嬉しくて、あたしの顔から笑顔は消えない。 「映画観たいんだっけ?」 「うん! すごい観たいやつあるんだあ」 「どうせ恋愛物だろ?」 「なんでそんなに嫌そうな顔すんのよっ」