あたしと陽人につきつけられた現実。

陽人のプロになるという夢は、

この事故によって諦めざるを得なくなった。


あたしがトイレに行かなければ。

あたしの心が広かったら。

早く逃げることができたのに。


陽人の二の腕のやけどは…あたしのせい。

あたしが陽人から大事な夢を奪ったんだ。


あんなにバスケが好きだったのに。

つらい練習だって毎日頑張って、必死に夢を追ってたのに。


あたしなんか、犠牲にしてくれて良かったんだよ…

それなのに、自分の夢を犠牲にして、あたしを助けてくれた。

陽人は、なんでそこまであたし中心なの?

こんな、最低なあたしなのに…