光くんは、陽人の話に静かに耳を傾けていた。 時たま、納得したように頷きながら。 光くんは普段、無駄に明るくて、バカばっかやってるような人。 勉強なんてまるでできないし、陽人と張り合えるくらい、バスケ馬鹿だし。 けど、アユにだけは優しくて、本当にアユを想ってる。 あんなにバスケが好きなのに、高校ではバスケをやっていない。 すべてはアユのため。 アユと一緒に帰るために、大好きなバスケも諦めたんだ。 そんな光くんを見てるから、あたしも胸が痛んだ。