すぐに週末になった。 土曜日の夕方、陽人の家へと向かった。 部活の格好のままいた陽人が、なんだかかっこ良く見えて。 夢に向かって頑張ってるんだなって思うと、あたしまで嬉しくなった。 「ねぇ、陽人。ご飯どうする?」 「あー…どうしよっか。俺料理できねぇしな」 「あたし作ろっか?」 「え!? まじで!?」 ぱーっと笑顔になる陽人。 ここまで喜んでくれると嬉しいな。 「何食べたい?」 「カレー! 絶対カレー!」 「ははっ、分かったー。じゃあカレー作るね」