本当の居場所



家族に軽く挨拶をして、陽人の部屋へと入った。


「で? 話って?」


ベッドに腰をかけながら陽人が問いかけた。

あたしは陽人から視線を逸らしながら、重い口を開いた。


「先週の日曜…何してた?」

「何って……部活だけど?」


陽人は簡単に嘘つけるんだね…

あたしはそれを簡単に信じちゃうんだから。


「嘘つき…」

「え?」


あたしは小さな声で呟いた。

目には涙が溜まる。

唇を噛み締めながら、それが流れないように耐えた。