なんだかんだ時間が合わなくて、最後に会ったのはもう一ヶ月も前。

それも、陽人の部活帰りに10分だけ。


電話だってあんまり出来てないし、正直陽人切れ。


「陽人~…」

「お前、うぜぇ」

「いたっ」


机に伏せるあたしの頭を叩いたのは、光くん。


「陽人、陽人ってうるせぇよ」

「だって、会いたいんだもん。なんか光くん、機嫌悪い?」


すると、アユがあたしに近付いて耳打ちした。


「光ね、高橋くんと喧嘩したんだってー」

「え?」


喧嘩?
光くんと陽人が?