本当の居場所



「うわっ…どうしたんだよ?」


あたしの頭を撫でながら聞く陽人。

そんな陽人の手さえも愛しくて。

やっぱり、誕生日っていう特別な日だからかな?


「んーん? こうしたかっただけ」


陽人の胸に顔を埋めて、温もりを感じた。

陽人の心臓の音が、だんだん速くなるのが分かった。


「さゆ」


あたしの頭を撫でながら名前を呼ぶ陽人。

あたしは顔を上げて陽人を見つめた。

優しい顔で笑う陽人。


「誕生日、おめでと」


あたしにしか見せない顔で、笑う陽人。

大好きだ…

すごく愛しいよ…