その言葉を聞いた陽人は

あたしの頭を撫でながら

今までにないくらい
優しい声で言ったんだ。


「……当たり前だろ」


陽人の言葉に安心したあたしは

身を預けたままそっと目を閉じた。


心地よい、陽人の鼓動の音。

その音に耳を傾けていると

陽人がそっとあたしの髪をかき分けて

額にキスを落とした。


そして見上げたあたしの唇に


甘い甘いキスを落とした。