本当の居場所



あたしは、陽人から視線を逸らした。

多分、今あたしの顔は、すごく真っ赤だと思う。


「さゆ?」


陽人の呼ぶ声にも、振り向くことはできなくて。

こんな赤い顔、見せらんない。


「さゆ? どうしたんだよ?」


心配そうな陽人の声。

そんな陽人にあたしは。


「あんな顔、反則だよー…」

「は?」


意味が分からず声をあげる陽人。

あたしは机に伏せる。


「陽人のせいで、胸のドキドキが止まらないのー」