本当の居場所



「どうせ俺は、心の狭い男ですよー」


拗ねてあたしからそっぽを向く優矢。

繋がれた手はそのままで。


ああーもう、こんなことが言いたいんじゃないのに。


テスト明けで疲れてるはずなのに、

わざわざ電車に乗ってあたしの学校まで迎えにきてくれる優矢。

その上、校門で待たせちゃって。

そんな優矢に、本当は「ありがとう」って言いたいのに。

なんでこうも、素直になれないんだろ。