「優矢待ってぇ~!!」 空がオレンジ色に染まる頃。 あたしの体もオレンジ色に照らされて。 数メートル先を歩く優矢の背中も、もちろんオレンジ色。 いつもは、隣に並んで優矢の横顔を見つめながら歩く道も、今日は後ろ姿しか見えなくて。 原因はあたし。 あたしのバカな行動で、彼氏である優矢はご機嫌ナナメ。 謝ったって、無視される始末。