美波の席に戻ると、
シャンパンコールが始まる。
うちの店のシャンパンコールでは、
シャンパンを入れてくれた人が一言いうことになっている。
『おい、準エース。人の彼氏とんないで?所詮準エースなんだから。』
これは明らかに咲奈に向けられた言葉。
咲奈に申し訳ない。
コールが終わり、また美波の席についた。
「ねぇ。ごめんね。優真大好きだよ?」
「知ってる。愛してる。」
「ねぇ...優真。」
美波がなにかいおうとした途端、
「優真さん指名です。」
テーブルを見ると色かの。
「ごめん、いってくるわ。」
多分美波はアフターに誘おうとしてた。
またこれナイスタイミング。
「いらっしゃいませ。久しぶり。」
「久しぶり優真。」
この色かのは滅多に店に来ない。
メールしたり、頼んだりしたら来るけど
基本自分から来ない。
今日きたのも珍しくておどろいた。
「こないだ、別の店のホストクラブいったの。そこで凄い可愛がられたんだけど。でも、やっぱり優真だなって思って.....」
この女は基本自慢話。
確か名前はゆうかだけど、
こっそり自慢女ってよんでる。
もう耳にタコできそうになったし、
ちょうど周りから死角な位置だったから。
キスをした。
何回かキスを落とした後、
咲奈が見える位置に移動して目で合図した。
それとほぼ同時に、
「優真さん、シャンパンです。咲奈さんです。」
と呼びに来た。
「ごめん、シャンパン入った。
いってくる。
続きは.....あとでな?」
ちなみにこの客の席には
シャンパン入るまで戻る予定はない。
ほかの店に行ったってのがなんか腹たったから、
今日は財布を空にして帰ってもらおう。
