オールコールが始まっても、
全然実感はなかった。
今すぐ抱きしめたかった。
綾音にほんとに会いたかった、って言いたかった。
『ほんとにほんとに信じられない。
帰国するなら言えよ~。
もう頭パニックだけど、一言。
綾音おかえり会いたかった。』
キャストからヒューと声が上がる。
『優真誕生日おめでとう。
びっくりさせたくて内緒で帰ってきちゃいました。
今月も昨年みたいにNo.1になってね。』
頭がパンクしそう。
「綾音おかえり、
びっくりさせんなよ~」
「ごめんごめん。」
「もう一回綾音に会えるなんて
夢みたい。」
「優真どんだけ私のこと好きなの~」
「めっちゃくっちゃ好きだよー。」
「棒読み(笑)」
棒読みなんかじゃなくて、
ほんとに心の底から好きだった。
一度、告白したこともある。
付き合ってください、って。
でも、そういうふうに見れないって振られた。
今はもう心が綾音に支配されてた。
