False love






なんて話しかけようかと思ったけど




一番楽な、一目惚れでいくことにした。





ダメだったらほかの人を探せばいいだけだ。





小走りで近寄って、すれ違いざまに腕を掴んだ。





「...えっ?」




予想もしてないことが起きたからか



相手から素の声が出る。




「ごめん、ごめん。
.......一目惚れした。」




「えっと......。」



明らかに困ってる。


でもここまで来たら行くしかない。



「一目惚れなんてばかみてーだけど、
でも、それでも俺、お前に惚れたわ。」




「ほんとに.....一目惚れですか?」




「うん。人生ではじめて。
俺、嘘はマジでつかない。」




もちろん嘘。



「あの.....ありがとうございます。
素直に嬉しいです。」




にこって笑う。


素直に可愛いって思った。




ゆるくウェーぶがかかった髪に


くりっとした目。



当たりかも。





「もしよかったら連絡先交換しない?」





「いいですよ。」




「家帰ったらメールしていい?
てかするわ。」




なんか、パニックになってきた。




何をいえばいいのかわからない。






結果、わけのわからないまま別れて



俺は店に戻った。






そろそろ準エースが来る頃だ。