俺様王子様


「また泣いてる」

そう言ってあたしの横に座ったのは三咲くんだった。

「またって…」

「町屋の前でもそうやって泣けばいいのに」

「そんなの無理!泣いたら迷惑かけるだけだもん!」

とあたしは答えた。

「変なの!好きな人だから、迷惑かけたって泣いたって怒ったっていいんじゃないの?」

「え…」

「俺はそーゆーもんだと思うけどな」

三咲くんはそう言ってあたしの頭をポンと叩いた。

「じゃ、先教室戻るわ!」

「う、うん」

「桜村さんも早く戻んないと休み時間終わっちゃうよ〜♪」

いたずらっぽく三咲くんは笑った。
あたしも慌てて立ち上がった。