しょうがない。未月は王子様なんだから。この学園での立場ってもんがある。
だから、町屋未月としての対応をしただけ。
頭ではわかってるのに、やっぱり嫌だと思ってしまう。
最近、あたしはおかしい。
未月が他の女の子と仲良くしてるだけでなんだか胸の奥がジリジリする。
前はこんな感覚なかったのに。
優しい顔を、みんなに見せたくない。
あたししか知らない未月をもっともっと知りたい。
(あたし、心が汚れちゃったのかな…)
「それにしたって、あたしのいる前でわざわざ手作りのお菓子食べることないじゃない!…バカっ」
さっきの光景が頭で何回も繰り返される。
なんてことはないはずなのに、涙がポロポロこぼれた。
「桜村さん…?」
声をしたほうを見たら、三咲くんがいた。
あたしは泣いてることに気付かれないように顔を背けた。
「授業始まるよ?」
「そっ、そうだね!行かなきゃ」
あたしはバレないように顔を拭った。
「うん、行こっ」
(よかった!バレてないみたい)
あたしは三咲くんのちょっと後を歩いた。
「バカだなぁ…桜村さん。町屋の前で、あたしのいる前でわざわざ手作りのお菓子食べることないじゃない!って言ってやればいいのに」
と三咲くんは言った。
だから、町屋未月としての対応をしただけ。
頭ではわかってるのに、やっぱり嫌だと思ってしまう。
最近、あたしはおかしい。
未月が他の女の子と仲良くしてるだけでなんだか胸の奥がジリジリする。
前はこんな感覚なかったのに。
優しい顔を、みんなに見せたくない。
あたししか知らない未月をもっともっと知りたい。
(あたし、心が汚れちゃったのかな…)
「それにしたって、あたしのいる前でわざわざ手作りのお菓子食べることないじゃない!…バカっ」
さっきの光景が頭で何回も繰り返される。
なんてことはないはずなのに、涙がポロポロこぼれた。
「桜村さん…?」
声をしたほうを見たら、三咲くんがいた。
あたしは泣いてることに気付かれないように顔を背けた。
「授業始まるよ?」
「そっ、そうだね!行かなきゃ」
あたしはバレないように顔を拭った。
「うん、行こっ」
(よかった!バレてないみたい)
あたしは三咲くんのちょっと後を歩いた。
「バカだなぁ…桜村さん。町屋の前で、あたしのいる前でわざわざ手作りのお菓子食べることないじゃない!って言ってやればいいのに」
と三咲くんは言った。