放課後、杏菜ちゃんは委員会のお仕事があったのであたしは寄り道をした。
ふと目に飛び込んできたのは香水。
そういえば未月もいつもいい匂いがする。
(せっかく高校生になったんだし、ちょっと背伸びしたっていいよね?)
あたしは店員さんにいろいろ聞きながら初めての香水を買った。
日直で、黒板を消していると、届かなくて背伸びを一生懸命していた。
チラッと未月を見ると、女の子に囲まれながら一瞬本当の未月の顔をして笑った。
(絶対おもしろがってる‼︎)
少しでも手伝ってくれるかな、なんて期待したあたしがバカだった。
意地になって消しているとスッと横に立って、男子が消してくれた。
確か、バスケ部の三咲くん。
「ありがとう」
「どーいたしまして!…って手ちっちゃ!」
あたしは三咲くんに手をつかまれた。
「すげー小さい!赤ちゃんの手みたい!モノつかめるの?」
「つかめるよぅ…」
「かわいー♪ってもうすぐ授業始まるね!じゃ!」
「手伝ってくれてありがとう」
あたしがそう言うと、三咲くんはウィンクをして席に着いた。
(かわ、かわいいだって!)
男の子にそんなこと言われたことのないあたしはニヤニヤが止まらなかった。
ふと目に飛び込んできたのは香水。
そういえば未月もいつもいい匂いがする。
(せっかく高校生になったんだし、ちょっと背伸びしたっていいよね?)
あたしは店員さんにいろいろ聞きながら初めての香水を買った。
日直で、黒板を消していると、届かなくて背伸びを一生懸命していた。
チラッと未月を見ると、女の子に囲まれながら一瞬本当の未月の顔をして笑った。
(絶対おもしろがってる‼︎)
少しでも手伝ってくれるかな、なんて期待したあたしがバカだった。
意地になって消しているとスッと横に立って、男子が消してくれた。
確か、バスケ部の三咲くん。
「ありがとう」
「どーいたしまして!…って手ちっちゃ!」
あたしは三咲くんに手をつかまれた。
「すげー小さい!赤ちゃんの手みたい!モノつかめるの?」
「つかめるよぅ…」
「かわいー♪ってもうすぐ授業始まるね!じゃ!」
「手伝ってくれてありがとう」
あたしがそう言うと、三咲くんはウィンクをして席に着いた。
(かわ、かわいいだって!)
男の子にそんなこと言われたことのないあたしはニヤニヤが止まらなかった。

