夕日が差す教室にあたしは残っていた。
部屋に帰りたいけど、未月と会うのはやっぱり勇気がいる。
だから、いい時間になるまで教室にいようと思った。

(いつ、未月はドイツに行くんだろう…それまではこんな感じが続くのかな)

そう思うと、なんだか憂鬱な気分になった。


その時、ドアの方でカタッと音がした。
振り向いたけど誰もいなかった。



部屋に戻ると未月はいなかった。
ちょうどディナーの時間だから出ているんだろう。

(なんかいろいろ疲れる…)

着替え終わって、ベッドに体を投げ出すとあたしはいつの間にか眠ってしまった。