俺様王子様

「一緒に寝て?」

「はぁぁぁ〜⁉︎」

思わず大きな声が出た。
電気を点けて、

「いつもの桜村さんだ」

と三咲くんは笑った。

「ね、いいでしょ?」

仔犬のような瞳であたしを見つめる三咲くん。

「…わかった」

そんな瞳を見たらなんだか断れなくなってしまった。
一瞬未月の顔が浮かんだけど、いちいちそういうの言わなきゃいけないわけ?と未月の声が頭の中で再生された。

(未月が悪いんだから)

あたしは心の中で呟いた。

そんなことをしてるうちに三咲くんがベッドに入ってきた。
ドキン!と心臓が鳴る。

「消すねー!2回目だけど」

と三咲くんが言った。
何だかおかしくて思わず笑った。

「なんだよー」

と言いながら三咲くんがリモコンに腕を伸ばした。
その腕が筋張ってて、いつもにこにこ笑ってる三咲くんだけど男の子なんだなと思った。