「ありがと、三咲くん!もうひとりで歩けるから」
「ダメ!二回目だよ?倒れるの」
「でも本当に大丈夫だから」
あたしはそう言って三咲くんから下ろしてもらった。
その時、息を切らせた未月があたしたちの後ろに現れた。
「…朱…莉」
未月は何かを言おうとした。
「てめーは来んな」
三咲くんがそれを遮った。
いつも優しい三咲くんが放った言葉にあたしは驚いた。
「誰のせいで桜村さんがこんなふうになってんのか分かってんだろうな?」
「……っ」
「せいぜい父親に婚約者と桜村さん、どっちが町屋家に相応しいか見極めろとか言われてんだろ?」
「……」
「黙ってるってことは図星だろ?……好きな女の子の1人も守れないくせに王子様ぶってんなよ!」
三咲くんはがそう言っても未月は黙ったままだった。
「ダメ!二回目だよ?倒れるの」
「でも本当に大丈夫だから」
あたしはそう言って三咲くんから下ろしてもらった。
その時、息を切らせた未月があたしたちの後ろに現れた。
「…朱…莉」
未月は何かを言おうとした。
「てめーは来んな」
三咲くんがそれを遮った。
いつも優しい三咲くんが放った言葉にあたしは驚いた。
「誰のせいで桜村さんがこんなふうになってんのか分かってんだろうな?」
「……っ」
「せいぜい父親に婚約者と桜村さん、どっちが町屋家に相応しいか見極めろとか言われてんだろ?」
「……」
「黙ってるってことは図星だろ?……好きな女の子の1人も守れないくせに王子様ぶってんなよ!」
三咲くんはがそう言っても未月は黙ったままだった。

