しろいかご。


これが全てのはじまりだった…

この学校に来て5年が経った。

桜が満開に咲いていた


「めんどくさ〜」
そう言ったのは井川夕陽(いがわゆうひ)
「ほんとだよぉ」
続けて言ったのは西田美奈(にしだみな)

「あーんー!どした?」
私の名前を言ったのは吉井和希(よしいかずき)

私の名前は高橋杏(たかはしあん)
「はやくならべ〜」
そんな先生の声が聞こえるがそんなの誰も聞いていない。
だいたいこれが普通だと思う。


私たち、夕陽、美奈、和希は今日から6年だ。
わくわくしてたけど、始業式のせいでテンションはダウン…



私は意味も無く制服のポケットに手を突っ込んだ、
「ガザガサッ」

そこには白い小さなメモが入っていた。


少し子供っぽい字で


好きです。

返事をください

遥翔

と書いてあった、
遥翔とは同じクラスだったと思う、朝いつもどうり四人で登校した時のことだ。

いつものように上靴をとって履こうとしたけど何か入っていた。




それがこの白い小さなメモ。


遥翔のことは5年の時から好きだったけど、なんとなくメモのことは忘れていた。
今になって顔が赤くなる。
和希はそれに気づいたのか
「なーにニヤニヤしてるんだぁ〜?」

「教えなーい」

「こんにゃろー‼」

「はははっ!くすぐったいやめてぇ」

「じゃあ、教えてよ?」

と言い瞳をウルウルさせながら覗

き込んできた。

「桜が満開だっただけー」
素っ気なくそう言うとそこへ遥翔がやって来た、頭をかきながら少し照れ臭そうな様子だった。

メモのことを思い出して顔が赤くなっていくのがわかる。
すれ違った遥翔にこっそり

「いいよ」
と言うので精一杯だった…でも満足だったし嬉しかった。








「ぶっ‼」

クラスのムードメーカー光輝が始業式の校長の話の時に変顔をしてくる。

みんな静かに笑っていたけど私は声が出た。
そのまま先生に呼び出されて長ーい長ーいお説教を聞き続けた。
自分でもえらいと思ってしまう。


そんな長ーい長ーいお説教が終わって体育館に戻るともう終わりかけだった。
ラッキーと思っていた、私。体育館のシートで思いっきりこけた。
全校生徒が私を見る


たぶん、いや絶対!
私の顔は今りんごみたいになってるはず…うぅ~恥ずかしい‼

夕陽と目が合ったお腹を抱えて大爆笑してる!後で叩いてやるってなんてこと考えてるんだわたし。

どうやって席に戻ろうかな…と考えていたら遥翔が手を差し伸べて
「いこ?」

私はコクリと頷いてゆっくり立った。

_ズキン

「うっ」

なんと私の足はシートの摩擦で大きく擦りむいて腫れていた。
声が出るのも仕方が無い。

座るなり、夕陽と和希と光輝は大爆笑!
もぉ〜!

とりあえず頭の中を整理した、
ん?んん?
もしかして…?





遥翔と手を繋いだっ!?
えぇ!?

えーと、あーと、んーと、もう頭の中はぐちゃぐちゃ!


嘘でしょぉー!?
ありえない!


そ、そ、そうそう、こうゆー時は美奈にき、聞かないとぉ。
落ち着いて、落ち着いて


私はこそっと美奈に聞く。

「私って遥翔と手を繋いでた?」

「気づいてなかったよね笑やっぱり!いつも気づくの遅いよっ?」

そうだよね…あはは
遅い。よね〜
美奈のゆうとうりだよぉ
いつも私のことはお見通しだもん。


幼稚園からの仲ってすごいと実感した