まただ、またこの風景
あたしの足元には赤、赤赤赤。
そして、人が横たわっている
「な、なんで…」
横たわっている人物は顔は見えないが、新撰組の羽織を着ていた
辺りを見渡すと他にも新撰組の人たちが横たわっていた
「いや、嫌だ!」
ふと、自分の手元を見る
自分の手元には刀が握られていた。その刀は血がたくさんついていた
カチャン!
その刀から手を離す。
「う、そだ…嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!」
あたしはしゃがみこみ一番近くにいた人を抱き抱える。
「っ!斎藤さん!」
何度呼び掛けても反応を示さない
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「神埼!神埼!」
「はぁ、はぁ、」
「大丈夫か?」
目の前には斎藤さんがいた
息づかいが荒くなり、呼吸がしにくい
それに汗もかいて気持ち悪い
「神埼、落ち着け。深呼吸しろ」
斎藤さんに言われゆっくり深呼吸する
「落ち着いたか?」
「はい」
「怖い夢でたも見たか?」
「っ…」
斎藤さんのその一言でさっきの夢を思い出す
「ゆ、夢の中で、新撰組の人たちが、血まみれで倒れてて」
だんだん呼吸がが苦しくなってくる
「一番近くにいた人を抱き抱えたら、はぁ、はぁ、さ、いとう、さんで、はぁ、何か息が、できな、い」
過呼吸になっている俺をそっと斎藤さんが抱きしめた
「大丈夫だ。ゆっくり呼吸しろ」
背中を優しく擦ってくれる手に、少しずつ呼吸が戻る

