「さっそくだけど、兄貴」

「ん」

「今日ここに来てもらったのは他でもない。ちょっと兄貴に頼みたいことがあるんだ。兄貴にしかできない、大切なこと」

弟の瞳が綺麗に輝いていた。

僕は高校生の頃を思い出す。