賑やかだった道路から一転、再び僕らは狭い一車線の道路を走っていた。

周囲にはそれこそ何もなく、田んぼや畑の田園地帯が広がっているだけだった。

ガソリンのメーターが半分を過ぎていることに気がつき、ちょうど道の先にはガソリンスタンドが見えたので僕はそこへ車を乗り入れた。

「やっぱ初めにガソリン入れとくべきだったな」

ガソリンスタンドの隣には古めかしいコンビにがあったので、僕らは一度そこで簡単なお菓子やら飲み物を買うことにした。

店内にいたのは60歳前後らしき男がいるだけだった。

コンビニの制服を着ているので店長なのだろう。

レジでの動作が異様に遅かった。

僕らは車に乗り込むと再び目的地へと向かって走り出した。