「へぇー。陽介のじぃちゃんすげーな!」


そう言ったのは、私たちの中でも一番のわがままで、怒りんぼの宮本蒼太。


「でも、なんだかちょっとさみしいよね」


山西百合。私と違って女の子らしくて、とにかく優しい。



「だよなー。あっ!自分たちで絵を描くってのは?そしたらこの部屋も少しは明るくなるんじゃないかな?」



こいつは岡本裕真。頭がよくて、あたし達の誰かがケンカすると、止められるのはいつも祐真だけ。



「それいいな。よし!じゃあ、明日は学校が終わったらすぐにこの秘密基地に集合だ!」



その日は、みんなで明日の計画をたてて解散した。