「中にいるから行き? あ、そうや」 ヨシノは携帯を握りしめてあたしを見つめる。 両方が均等に小さくなった目で。 「絶対、放しなや☆ お幸せに」 満面の笑みを振り撒いて 女は喫茶店に走って行く。 振り返り 窓の中で、また 俯いている男を見て あたしは歩き出す。