「…うそ」

呆然と
怒りと絶望の間を
さ迷うヨシノの感情は

あたしも見に覚えがある。

痛い程に高鳴る心臓に、気が狂いそうになるのだ。



「なぁ、辛い?」

「…は?」



「辛いかって聞いてんの」


「はぁ!?あたり前やろ!!
あんたの事殺してやりたいわ!」





「うん。あたしも。
あんたを殺そかと思った。」