静かに 雑味の出た、不味いコーヒーを口に含む。 下手くそ。 でも 知らんぷりでスポーツ新聞を分厚いレンズ越しに読みふける店主は いつかの蝶ネクタイより遥かに生き物らしくて安堵する。 寂れた店内の 埃っぽいソファは深く沈み ホツレを指で広げるとブチッと音を生んだ。