「ほっといて」 可愛くないあたしは そもそも今回の原因が是だとわかっている。 盗られたんじゃない。 取られただけだ。 ヨウタすら、被害者のように思いそうで 頭の中の靄を掻き消す。 「俺にしときーな。」 可愛くないあたしは こんな言葉ひとつ零れ落ちただけで 神経が膠着して動けなくなる。