「はい。」

冷えた烏龍茶をテーブルに置くと
ありがと、と小さく呟いて手を伸ばすヨウタ。

なんか、やつれてる?


「なんかあった?」


優しく問いかけるあたしは
さしずめ観音菩薩のような表情をしている。

正確には、観音菩薩の仮面を被った般若だが。