「もう、わたしたちにはこのキャンディはいらないね」
「だな」
わたしと星司お兄ちゃんを結んでくれたキャンディ。
織姫と彦星をちゃんと会わせてくれたキャンディ。
それが必要なくなっちゃうのはちょっとさみしいけど、次に進むためのステップだと思うんだ。
気持ちはちゃんと伝えるから。
星司お兄ちゃんもきっとそう思っているよね?
「僕の彼女になってくれますか? 織姫さん」
「よろしくお願いしますっ、彦星様!」
恋する乙女の皆さん。
待つ恋に疲れたら、忘れる恋もアリかもよ?
でもね。
忘れたなら、責任持って思い出してあげてね。
思い出したときに、きっと素敵な出来事があなたの元に訪れるから。
「ずっと、織賀は僕のだから」
─END─

