私の中にあと二人いる【完】


「そんな~

僕、蛍に…
迷惑かけないようにちゃんとしたよ~。」


遥はひどい、ひどいと泣いていた。


「ちょっと待て!!

蛍、こいつを出したのか!?

俺言ったよな!! こいつは出すなって!!」


洸は私に怒ってきた。


「洸が悪いんじゃないか!!

僕をあんなところに閉じ込めて!!

蛍は優しいから…僕を出してくれたよ~。」


洸をバカにしたように、遥は言った。