私の中にあと二人いる【完】


予想通り、目立つことなく…
いつも通り、自分の席に着いた。


たぶん…
遅れても大丈夫だった。


なぜなら、教室内では…
今、噂が流れているから。


別に興味がないが…
嫌でも、耳に入ってくる。


イヤホンをして音楽を聞くのも…
興味がないから、やらない。


次々と女子のうるさい声が聞こえてくる。


「鳳凰の幹部 慶都さん…

女遊びやめたんだって~。」