私の中にあと二人いる【完】


「うん、知ってたよ。

言ったでしょ?

好きにならせるための罠だったって…」


慶都は僕にまた抱きつき…


「俺も言ったよね…?

罠でも、遥のことで頭いっぱいだって…」


僕にそう言ってきた。


まだ、僕のこと好きなのか…?


あんなに鳳凰のみんなの前で…


僕の本性を出したのに…?