私の中にあと二人いる【完】


「嘘だろ…

もう、蛍はいない…?」


「あの時…

蛍を信じてればよかったのに…」


恭也は泣いた。


蛍…ごめんと言いながら…


「あんたのおかげで僕は出られたから…

感謝してるよ、じゃあね。」


僕は、そのまま倉庫を出た。