私の中にあと二人いる【完】


「蛍に…蛍に謝らせてくれ…」


恭也は僕に言ってきた。


「もう…遅いよ。」


「えっ…」


恭也は僕の顔を見てきた。


「だから…もう、遅いよ。

もう、蛍はいないから無理だよ。

蛍は生きる理由がなくなったと言って…

消えたよ。

もう二度と、蛍には会えない。」