「なに?」
的場は極度に緊張していた。
これから香織に告白するからだ。
「いや、おまえを呼んだのは…だな…」
「的場……ぎこちないよ?」
「うるせー〃」
的場は深呼吸するした。
そして、大股で香織の真ん前に行った。
「ち、近いんだけど………」
「好きだっ!!!!」
力強い声で耳まで赤くなっていた。
「は……?」
香織はこんな返事をしたものの、つられて赤面していた。
「だから、何度も言わせんな!香織のこと好きだって気付いたんだよ……」
「……バーカ。」
香織は薄く笑って
「…気付くの遅いよ。私なんか的場一筋だったてーの!」
「香織………」
それから強がりの香織が泣いた。
的場はそれをただただ受け取っていた。