「柚香!」

「しゅ、翔也…〃」 

さっき、告白の話をしたばかりで鼓動が高なる。

「どうしたの?」

「今度の体育祭のことなんだけど、用具係が人数足りなくて……。入ってくれるかな…?」

「うん!いいよ。」

柚香はにっこり笑った。

翔也は自分の本来の目的、会いたいという気持ちを思い出してしまい、急に鼓動が速くなった。

「翔也?」

翔也の顔は赤面していた。

「………!〃」

柚香もつられて、赤面した。

しばらく二人は沈黙したまま、ただ心臓の鼓動が止まらなかった。